今回は「となりの億万長者」という本のブックレビューです。画像は旧版。
著者がアメリカの億万長者を対象に、500人以上にインタビュー、1000人以上にアンケートを実施し、研究した結果をまとめた本になってます。
新版は、ちょっとかわいらしい表紙になってます。
億万長者の実態が分かる一冊ですよ。
お金持ちはあなたの隣に住んでるかも
お金持ちって、高級住宅街にある豪邸に住んでいるイメージがありませんか？
「豪邸で大きな犬を飼って、大きなガレージには高級車が3台以上」って話を期待してたんですが、本当のお金持ちはとっても地味。
ごく普通の住宅街にあるごく普通サイズの一軒家に住んでます。
確かによく考えると、「あたくしはお金があるんザマスのよ～オッホホホホホ」って派手な格好をしてお金持ちアピールしても、何もいいことはないんですよね。
派手で目立つとデメリットのほうが多いでんですよね。
この本には、資産を築く7つの法則が書かれてます。
1.彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する。
2.彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく分配している。
3.彼らは、お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
4.彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
5.彼らの子供たちは、経済的に自立している。
6.彼らは、ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ。
7.彼らは、ぴったりの職業を選んでいる。
実家が資産家とか、親の学歴が高くなければいけないとか、自分ではどうにもできないことは法則にないんですよね。7つとも自分次第でできる真っ当なこと。
すべて実行するのはむずかしいかもしれませんが、1や3は今すぐにできまることですよね。
守りに強いとお金が貯まる
この本には「倹約、倹約、倹約」という項目があります。トイレットペーパーは1回30センチまでとか、恐ろしい節約生活をするわけじゃないのでご安心を。
お金を貯めるのにいちばん重要なのは、収入より低い支出で暮らすこと。
「資産を増やす＝収入を増やす」だと思ってたので、わたしがお金持ち思考になるにはまだ修行が必要だ。
収入がいくらであろうと、収入以下で暮らすこと。
収入がいくら多くても、支出がそれを超えてしまったらお金は貯まりません。
あらビックリ、となりの億万長者たちは以下のような生活をしてるんです。
- 腕時計は2万円台
- カードはVISAかMastercard
- 車は国産車
うん、普通！
本当のお金持ちは、AMEXで富裕層アピールなんてしないんですね。
アメリカの話なので「国産車＝アメリカのメーカー」ってことになります。
でも、インタビューでは日本車を愛用してるって人もいました。丈夫で壊れにくいからだそうですが、理由が堅実ですよね。
一般庶民と同じくらいの支出で一般庶民より収入が多ければ、資産はどんどん増えます。想像するとウハウハしちゃう。
一度ぜいたくな生活を味わってしまうと、節約生活に戻すことはむずかしいですよね。ムダ使いは絶対しないという強力な自制心が、将来お金に困らないかどうかを左右します。
お金持ちになるにはお金の教育が必要
自制心の他に重要なのは、お金の教育です。
本に登場するお金持ちは、社会人になってから親の援助を受けたことがなく、自分の子供には倹約とけじめを教えてます。
親族間ではお金についてルーズになりがちだし、貸し借りで揉めたら裁判沙汰になっちゃいますからね。気をつけなければならないとことです。
経済的援助を与えれば与えるほど子供は資産を蓄えず、援助が少なければ少ないほど資産を築くようになる。
これは作者たちが調査した結果、導き出した言葉です。
日本人の中にはお金の話を嫌う人も多く、家族でも学校でもお金の教育をすることがありませんよね。
お金の教育をしたら貧困になる人が減るはずなのに、なぜしないのか。
理由は、国や行政が「お金の勉強をするとお金を使わない人・賢い人が増え、経済が回らなくなる」と考えてるからでしょう。
お金の話なんてはしたないと言って、実は、自分の会社の商品が売れなくなることを避けてるだけなのかも。
これからは、お金の話を堂々としましょう。
お金にルーズな人は社会で信用されないので、やっぱりお金の教育は必要ですよね。
お金持ちの実態を知ったらマネするしかない
同所得・同年齢層の中で、お金の心配をしなくてすむ人たちは、そうでない人たちより幸せな生活を送っている
となりの億万長者を読んだら、宝くじで一攫千金を狙うのが無駄だってことがよくわかりますね。
老後までまだ何十年もありますから、今から勉強するのも遅くありません。
お金の使い方で人生が大きく変わるってことが明確になる一冊です。
まずは、自分の収入と支出を把握するところからはじめましょう。
ではでは。
